“獣の巨人と有機生物の起源”
前回、大地の悪魔とは有機生物の起源であり、すべての生物の道の先にいる存在ではないかとご紹介しました。
有機生物の起源はクルーガーの言っていたセリフですが、
僕がこの説を推した理由の1つに獣の巨人の存在があります。
ジークは幼少期に獣の巨人そっくりな猿の人形で遊んでいました。
このことから、獣の巨人は継承者の思い入れの深い動物の巨人になるのではと言われてますよね。
ジークは実際に本物の猿と触れ合った事は恐らくないでしょう。
ここでジークと猿を繋ぐのは精神世界での繋がりのみです。
つまり、ジークの中の猿の人形で遊んだ記憶です。
一方、ジークの前の継承者であるクサヴァーは、自分の巨人は戦争では役立たずだと言っていました。
恐らくクサヴァーの巨人は四足歩行型だったのではないでしょうか。
同じ四足歩行型の車力も、武器を装備してない状態では、戦場においてサポート役に徹していました。
個人的にはクサヴァーは狸の巨人だったのではと思っています。
理由は、クサヴァーの顔が狸っぽいからです。笑
あとは、妻と子供を騙していたという点でも狸はいいセンいっているんではないでしょうか?
ここで重要なのはクサヴァーの巨人≠猿という事です。
クサヴァーが壁当てをしていたのは、恐らく研究の休息と強い自己嫌悪を避けるための現実逃避を兼ねた行動だと思います。
ジークの投擲能力はプロ野球選手並みなことからも、クサヴァーが投擲を戦争で用いてた可能性はないと思っています。
巨人の血肉や骨は”道”を通ってやって来ますから、様々な動物の巨人になる獣の巨人の存在は、大地の悪魔=有機生物の起源が正しいことの証明になると思っています。
意味深なのはアニメOPの心臓を捧げよのシーンです。
獣の巨人が様々な動物たちと横並びに、人間たちを潰しながら走っています。
その前の描写も様々な生物が捕食を行なってるシーンです。
自分はこれを見てあるセリフを思い出しました。
「人類なんて嫌いだ。巨人に滅ぼされたらいいんだ」
これを言ったのは元クリスタであるヒストリアです。
無垢の巨人が人間だけを標的にしている点からも、この思想は始祖ユミルフリッツも抱いたものである可能性は高いと思います。
無垢の巨人だったユミルは60年間終わらない悪夢を見てるようだったと言っています。
イルゼの手帳のエピソードからも、無垢の巨人が人間を捕食するのは意識的なものではない事が分かります。
9つの巨人は継承者が死ぬと赤子継承することが分かっています。
そして無垢の巨人は太陽の下では永久的に人間を捕食します。
明らかにシステム化されています。
やはり、巨人システムは人間を滅ぼすためのプログラムそのものに思えますし、
OPの描写はまさにそれを表しているのではないでしょうか?
ここで疑問に思うのは、無垢の巨人はいつ生まれたかです。
大地の悪魔と契約をして始祖の巨人になったのがユミルフリッツだと言われています。
そのユミルは死後に魂を9つに分けて9つの巨人が生まれたとされています。
つまり、9つの巨人の1つである始祖の巨人と始祖ユミルの巨人は別物である可能性が高いです。
無垢の巨人になれるエルディア人は始祖ユミルの子孫たちな事からも、
始祖ユミルが9つの巨人だけでなく、無垢の巨人の起源でもあると思います。
ユミルの呪いという言葉からも、始祖ユミルが安らかに死んでいったとは思えません。
始祖ユミルの死には何か秘密があると思います。
つまり魂を9つに分けた時にこの人類捕食システムが始まったのではないでしょうか?
始祖ユミルが、死に際に人類なんて滅べば良いと思ったことが本当の悲劇の始まりだったのではないかと思います。